目次
記述問題の白紙は実は結構やばい!
記述問題とは
記述問題とは、解答者の裁量によって自由に文章を書いて答える問題です。多くの問題は字数の制限がありますが、字数制限のない記述問題もあります。いわゆる抜き出し問題とは異なります。混同しないようにしてください。
記述問題でもたれがちな印象・観念
記述問題は
- 時間はかかる
- 満点正解はほぼ取れない
- 難しい
ということで、受験生にとっては苦手意識をもちがちな問題です。
記述は難問という観念が通っているせいか、できない答案を返ってきても、親も子も「難しいから取れなくてもよい」と思いがちです。
しかし記述問題というのは、できなくても良い問題ではないのです。捨て問題でもありません。
記述問題は、中学入試ではできないと致命的な結果に及ぶ重大な問題分野なのです。
今回は記述問題を重視しない(捨て問題視する)ことがいかに危険かということについて述べたいと思います。
記述問題が白紙だとむちゃくちゃやばい理由
記述は最高配点
記述問題がいつも白紙であればそこは間違いなく0点なので、ライバルから確実に点差をつけられます。しかも、記述問題はおそらくそのテストでの最高配点なので、すごい大差がつくのです。
思考は基本的だから、得意な者が意外に多い
また、記述問題というのは一般的には応用問題・発展的・難問というイメージがあるかもしれませんが、思考は非常にシンプルなのです。だから記述問題は得意にする人も多く、いつも書かないというのは本当にやばいのです。親の頃の中学受験とは、少し違うかもしれません。(もちろん難問の記述問題もありますが)
得意にすれば全体的に波及する
前述のように、記述問題の思考法は基本的なので、記述ができない生徒は他の問題もうまくいかないことが少なくありません。逆に、記述の要領がわかれば、全体的にレベルアップすることも十分期待できます。
まず間違いなく出題される
また、記述問題は、現代の中学入試ではまず間違いなく出題されます。記述問題を入試のサブ的な印象で見る人が少なくないのですが、よほどのことがないかぎり入試では絶対に出題されます。
ほぼ全て記述問題の学校が難関校人気校には多い!
特に注意してほしいことは、ほぼ全問が記述問題という学校も少なくないということです。というか、難関校・人気校ではかなり多いという印象です。 それに対して、大手塾のテストは記述問題は少数であることが一般的です。 ですから塾のテストで記述がダメでも「全体的にはそこそこ取れているからいいや」みたいな安堵感が生じて、対応が遅れる可能性があります。意中の学校があれば、早めに過去問をチェックするのが無難です。 (抜き出し問題と記述問題は別のものです。区別して考えてください)