生徒の状態も判断できる!
塾や家庭教師をつけていてなかなか結果が出なければ、 「なにか手を打つべきではないか」という気持ちと、 「もう少し様子を見るべきなのではないだろうか」という考えが交錯して悩むこともあるかもしれません。
本音で言えば、こうなる前に手を打ってほしい!
今回は、「国語で手遅れになりかけている中学受験生の特徴」についてお話をします。 ただ本音で言えば、ここに書いた状況になる前に手を打つべきだろうなと思います。一つの参考にしてください。
国語で手遅れになりかけている中学受験生の特徴
この兆候があったら、残念ながらもうこれ以上は伸びないと判断できるという意味です。実際に対策を立てるかどうかはご自身で判断してください。

- 一回読んだだけでは、何言ってるのかまるでわからない。
- カンで答える。
- 記述は白紙。
- いつも制限時間内に終わらない。
- テストが返ってきても、なぜ間違いなのかわからない。
- 2回読んでもわからない。
子供にこの傾向が見えたら、かなり注意をしなくてはならない状況です!手遅れになる前に、一度ご相談ください(無料)。
一回の読みでは、何言ってるのかまるでわからない。
まず読みで言えるのは、一読でどの程度がわかるのかということです。 文章を一回読んだだけでは、筆者がなにを伝えようとしているのかまるでわからないという状況であれば、少なくとも「読み」の面では受験の水準ではありません。この状態の受験では、中堅校でも難しいかと思います。
基本、カンで答えてる。
解くという面で言えば、「カンで答える」のが常態であれば、今後は難しいと思います。中堅校であっても難しいです。
「カンで答える」ということは、問題を解く際に根拠がないということです。もしかしたらなんとなく的な不明確な理由はあるのでしょうが、明確な理由を作らずに答える癖がついているので、作問者の罠にハマり正解がなかなか取れないのです。
ひどい受験生の場合は、根拠という概念自体ありません。問題を解くというより、アンケートに答えるような感覚です。
ただし注意してほしいのは、こんなやり方でも大問全部が0点ということはほぼありません。ものすごく簡単な問題はカン云々の前に反射的に取れますし、本人のカンでそこそこ正解を取れることもあります。
そこで私が言いたいのは、多少の点が取れるからといって楽観的に見ないでほしいということです。満足はいかないけど多少は点取れてるという認識が行動を遅らせてしまうことがあるからです。
カンで答える癖があったら、「これ以上のレベルアップは無理!」ということを理解してほしいのです。厳しい言い方ですが、こんな状況が続く限り、国語ができる日は永久に来ないということを自覚してほしいのです。時間は取り戻せないのですから。
記述問題はいつも白紙
記述問題は時間はかかるし、満点正解はほぼ取れないということで、受験生にとっては苦手意識をもちがちな問題です。
記述問題の解法は、多くの場合、思考法としてはシンプルです。したがって、読解の基本的なところに問題をがあるかもしれない分野なのです。
また「記述問題が白紙」の原因は、単に解く力がないというだけではなく、スピードだったり、時間管理能力だったりと意外に多くの可能性があります。
したがって、記述問題ができないという結果には多くの問題点を内包している可能性が高いのです。
ですから、記述問題ができないという兆候があれば、早めに対策するのがおすすめです。また詳細はは下の記事に書いていますのでご参考にしてください。
制限時間内に終わらない
3・4回に1度くらいならまだしも、頻繁にテストの制限時間内に終わらないというのは、問題です。
原因は何種類も考えられるので、いろいろな側面で問題点がある可能性が高いです。
したがって原因が奥深い場合があるので、改善に時間がかかる場合もあります。
なぜ間違いなのかわからない
テストが返ってきても、なぜ間違いなのかわからないのであれば、効果的な解き直しができません。
解説読んでも意図がわからないことも多いかもしれません。
原因も反省点もわからなければ、また同じ失敗をするはずです。
そうなれば、入試でも国語で点数を取ることは難しくなってしまいます。
2回読んでもわからない。
試験では2回読むほどの時間は実際にはありません。それだけに2回読んでもよくわからないというほどの読解力では、とても入試では歯がたたないと思います。
4年生でこのレベルでは、すぐに改善を施さないと中堅校ですら受験を諦める可能性が出てきます。
文節に区切って読めない。
国語が苦手な受験生の中でも少数ですが、文節に区切って読めない受験生がいます。
厳しい言い方ですが、このレベルは本来中学受験を目指すという挑戦者のレベルではありません。5・6年生でこの状況では、すぐに改善しないとおそらく受験自体を諦めることになろうかと思います。
国語は早く対策した方が、断然有利!たくさん返ってくる!
どの教科も早期に問題点を認識し、早めに対策をした方が有利です(言うまでもないことですが)。
ただし、特に国語は早い対策をするほど有利です。
国語は習慣を作る学問
国語は他教科と異なり、どれだけ良い読解システムを構築したかどうかだけで勝負が決まる教科です。読解システムというのは、習慣によって作られます。
悪い習慣が深いほど改善には時間がかかる!
習慣というのは繰り返し反復すればするほど、改善しにくくなります。つまり癖はなかなか治らないということです。ですから読解において悪いやり方を放置して国語の改善を後回しにすることは、どんどんその悪いやり方が習慣化され、改善に困難が伴うのです。
ですから現状が悪いのを知っていて、それを放置するのは非常に有害であり損なのです。
早めに良い習慣を学べば、残りの期間を有利に使える!
国語は特に早めに正しいやり方にスイッチするほど、その後の期間を正しいやり方のもとで習慣化できますので、有効に使えます。
実際に6年生より5年生の方が早く結果が出る!
6年生も5年生4年生も同じ教材を使って同じ指導をするのですが、結果が出る速さは4年生5年生が早く、6年生の方が時間がかかる傾向にあります。
それは4年生よりも5年生の方が、5年生より6年生の方がより深く悪い習慣がついているからです。①悪い習慣を消して②良いやり方を植え付ける というプロセスを経て良い習慣に変えていく際、①悪い習慣を消すのに時間がかかるからです